2015年11月のブログ記事
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「これからの一生」という本の中のお爺さんが言った。 「人は、愛する人がいなければ生きていけない。愛さねばならない。誰かを思う時、苦しかったり辛かったりする。だけど、それも愛だ」と。 私も・・・そう・・・。 あっちゃんを思うと、とても苦しい・・。 「やっぱり、愛なのかぁ」と、思いながら、家の中を・・... 続きをみる
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静かに時が流れる。 夜になったら何の物音もしない。 電話も鳴らない。 メールの着信音も・・・。 この世の中に私一人なのではないかと錯覚するくらい。 こんな日・・・無性にしたくなることがある。あっちゃんの持ち物の整理。 と、言っても片付けるのではない。あっちゃんの服を畳んでみたり、吊るしてみたり、鞄... 続きをみる
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今日は、研修の為久しぶりに新幹線に乗った。 「◯◯◯◯経営者募集」ビルの屋上に置かれたコンビニ経営者を募集する大きな看板・・・を目にした。あっちゃんの命を削りとったコンビニの看板だった。 時計を見ると、7時28分。モーニングコーヒー片手に、見慣れた町並みではあったが、その移りゆく様をのんびり眺めて... 続きをみる
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「チョコはガーナがいい。おかきは塩味。そして、もう一つ柿ピー。忘れんでね!」 あっちゃんが、コンビニの仕事が終わりそうな時間をねらって必ず、ほぼ毎日のように電話してた。 「あっちゃん、何時頃帰る?欲しいもんがあるんやけど・・」 すると、返ってくる言葉もいつも同じ・・ 「メールしとけっ!」 いつも大... 続きをみる
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すごい霧だった。 二台前を行く車の車体は、完全に姿を隠している。ただ、赤いヘッドライトが自分の居場所を知らせ光っていた。 辺りは白い闇・・ 対向車線も、左側の街並みも、白い闇で消されていた。 注意深く運転をしていないと、いつも曲がるべき左の道へは入れそうにない。今、どの辺りを運転しているのかさえ分... 続きをみる
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私が先に逝けばよかった。 時々そんなことを考えてしまう。 そうしたら・・・ あっちゃん・・・・ 毎日、私の遺影に語りかけてくれるかなあー。 毎日、お線香をあげてくれるかなあー。 毎日、お酒じゃなくて、コーヒーを供えてくれるかあー。 毎日、私のことを思い出し、たまには涙流して、私の遺影を指で優しく撫... 続きをみる
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今まで・・・ 見えていたものが・・ 今まで・・・ 信じていたものが・・・ あの日から少し違って見える。 「哀しみ」「絶望」の中で 見つけた・・本当のこと・・ 「約束」なんて 無意味だということ。 約束は自分の意思だけでは守ることはできない。生きていると、やぶらなければならない事情が・・・できるもの... 続きをみる
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「そんな…人。」は、 「そんな…奥さん。」が、世界一好きだったのではないでしょうか。 最期に手を握って見送ってもらえる以上の幸せがありますでしょうか。 「そんな…人。」 が、そんな…人になったのは、いつもそばにいてくれた人のお陰では、ないでしょうか。 そんな…人が、今、望んでいることは、世界一好き... 続きをみる
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私は本当にできの悪い妻だった。 あっちゃんは、親戚に、娘の職場の人達に、嫁ぎ先に、私には何も言わず、お歳暮を一人で選んで、一人で送り出す・・そんな人。 私のいとこの奥さんが、入院していると、私より先に情報をキャッチして、黙って、お見舞いを送る・・・そんな人。 私が「足が太いから、ブーツなんか履いた... 続きをみる