絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

2016年6月のブログ記事

  • 女優

    こんなにも…哀しいのに・・ 誰とも挨拶さえしたくないのに… 人の顔なんて、見たくもないのに。 いざ・・・職場へ行くと… いくらでも仮面を被り、笑顔をつくりその場の雰囲気を壊さないように…演じることができる。 私も…大したものだ。 いやいや!みんなそうだろう。 心の奥底に…大なり小なり…何かを抱え生... 続きをみる

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  • 煙草のけむり…

    見える…気がする… あっちゃんがコンビニの店頭に置いてある筒状の灰皿の横に立って…煙草を吸っている姿が… 仕事もせず…お客さんと楽しそうに話しながら…煙草をくわえ笑っている姿が… 見えるようで… コンビニの前を通ることを避けていた。 しかし… 今回の職場は、その道を通らなければ行くことができない。... 続きをみる

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  • これが私の生きる道

    大木がなぎ倒され、行く手を阻まれた。 私の後ろにみるみる車の列ができた。迂回路を探した。 それは、苗が綺麗に並んで植え付けられている田んぼの横を、車一台がやっと通ることができる細い道だった。山の方へと続いていた。バックミラーを見ると、案の定…後から後から車が連なっていた。 暫く車を走らせて行くとT... 続きをみる

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  • 全てはコンビニから始まった

    会いたくて…会いたくてたまらない人がいる私は幸せ者だ。 でも、会いたい人に決して会うことができない私は不幸だ。 不幸な人も幸せな人もいない。 幸も不幸も本人が決めることだと思っている。 ずっと前に…聞いたことがある。 「一生分の人生を均すと、皆んな同じ…0になる。」と、いうことを。 横軸が0の直線... 続きをみる

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  • 眠れない訳

    「座右の銘は…?」 「継続は力なり」だった。 座右の銘とは、自分の心に響く、自分自身を誡める言葉のはずだが…。 しかし… あっちゃんと二人でダイエットのために始めたウォーキングも、雨だから…暑いから寒いからと…続かなかった。 あっちゃんの健康のために作り始めた手作り弁当も、すぐに終わった。 コンビ... 続きをみる

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  • 1人を生きる…

    1人を哀しむ … 絶対に・・・(絶対と言う言葉は好きではないが)あり得ない事が… まだまだずっと先の事だと思っていた事が、現実にしかも突然起こってしまった恐怖にも似た…哀しみの中にあっては… いつもと…以前と違う私であっても 仕方ないではないか。 何も出来なくなっても… 仕事をしなくなっても… 話... 続きをみる

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  • すき焼き…

    それは・・・ 突然にやってくる。 急に・・・哀しくなる。 息ができない程…哀しくなる。 走って、あっちゃんの遺影の前に座り、硬い遺影を抱きしめ・・泣く。 後から…後から込み上げてくる涙… 気づくと私は、 「あっちゃん お腹空いたやろ…… 何か食べたいやろ…。」と、言いながら、泣いていた。 23日間... 続きをみる

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  • カッと見開いた黄色い目

    心拍数が100を切る。だんだん少なくなっていく。 その時、 「あっちゃん!目を開けて!」 と、叫んだ。 あっちゃんは、大きな目を、カッと見開いて、確かに私を見た。 「あっちゃん、ありがとう。ありがとう。大好きやった。ありがとう。」と、何度も何度も言った。 娘も、義父母も、思い思いのことを消え逝こう... 続きをみる

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  • 私の本当の病気

    甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)と、コレステロールの薬を3ヶ月に一度貰いに掛かりつけの医院へ行く。もう…かれこれ20年近くになるだろう。 それにしても昔は、診察しなくても、「薬がなくなったので、6時ぐらいに取りに行きますからお願いします。」と、電話を入れると用意してくれていた... 続きをみる

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  • 二つに一つ…

    これが…「生きている」と言えるだろうか。 なかなか眠りに就けない私は、この頃…睡眠導入剤を服用している。飲むと、30分ぐらいで眠気がくる。一瞬…真っ暗になった廊下の電気をつけ、壁を手で撫でながら寝室へと向かう。 朝…目覚めた時が朝だ。 誰も文句を言う人がいないから…好きなように時間を過ごす。 仕事... 続きをみる

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  • ひとり追悼会

    風の音が聞きたいと思い…あの海へやって来た。 朝から降っていた雨も…午前中で止み、陽射しが眩しかった。梅雨入りしたせいか木陰を吹く風は、水分を含んでいる。しかし、それが新緑の季節には良いのだろう。 緑を増した木々からは、新鮮な蒼い匂いがしてくるようだった。爽やかにさえ感じた。 木洩れ陽を浴びること... 続きをみる

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  • 風の電話

    自分を許すことができたら… 生きてゆけるかもしれない… 今よりは・・・少し気持ちが楽になるかもしれない… 「風の電話」のことを知った。 白い電話ボックスの中にある一台の黒電話は、受話器を握る人の…大切な人だけに・・・繋がる。 それは、岩手県大槌町の海を見下ろす丘にある。震災で会えなくなってしまった... 続きをみる

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  • 誰が何と言おうと哀しいものは…哀しい

    「あっちゃん…寝るね。 おやすみ。」 リビングの電気を消し、辺りをそっと見回し…静かにドアを閉める。 廊下のスイッチに手が届くまでの一瞬…ほんの一瞬・・・ 家中…当たり前だけど、真っ暗な暗闇に包まれる。 毎日…毎日…真っ暗になる。 毎日のことなのに… いつも…この一瞬が嫌いで…哀しくてたまらない。... 続きをみる

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  • なっちゃん

    朝…人の声で目覚めた。 まだ、眠たい目を擦りながら、寝室からゆっくり出て… 「おはよう!」と、声を掛ける。 人が居ると、自然と力も湧いてくるものだ。「さあ!朝ご飯の支度!」なんて・・・腕捲りする私がいる。 「晩ご飯は何にしようかなぁ。」 一人なら考えないことも…「誰かのために…」なら考えられる。 ... 続きをみる

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