とうとう ICUへ
復活くんは、なかなか力を発揮しなかった。
毎日、二本の復活くん(アミノレバン)。それが、2日間投与されたのに、
あっちゃんは、眠ったまま・・・。
昏睡状態
一向に、復活しない。
姉妹が、また、九州から来てくれた。兄も、友達も、親戚も。
眠ったままのあっちゃんを見舞ってくれた。
その夜、姉と妹が
一緒に泊まってくれた。本当にありがたい。
心が、少し和らいだ。
あっちゃんと二人だけの夜を語りながら過ごすのもいい。
だけど、時折襲われる恐怖感がある。
死に対する恐怖
これから私に起こるであろう
見えない恐怖
予想がつかない恐怖
毎日毎日、怯えて過ごしていたのかもしれない。
その夜、薄暗い病室の中で、
姉と抱き合って泣いた。
泣けた・・・・・
泣けてきた・・・・・
悲しい⁇ 違う?!!
悔しかったし、怖かった。
そして、回復の見込みも見えないまま、あっちゃんは、ICUに入ることになった。
「今日から24時間体制で、私達が管理し ま す。」
ほっとした。
嬉しかった。
おかしいでしょう。ICUに入らなければならない状態なのに・・・・
ほっとしたなんて。
でも、私の第一声は、
「今日、家に帰って寝てもいいのです
か。」
「家にかえっても・・・」
次から次へ溢れ出る涙・・・・
「ごめんなさいね。もっと早く言って
あげればよかったわね。」と、看護師さん。
看護師さんと抱き合って泣いた。
疲れていた。
心が・・・・体が・・・
安らぎを求め、
ただ、 ただ・・・・家に帰りたかった。
その日、娘と二人で家に帰った。
また、明日来るからね。
明日は、明日は・・・目を開けて
みつめてね。
おい! 復活・・・・!
真面目に仕事しろよ‼️