絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

アルコール

お酒が飲みたくなった。

あっちゃんはアルコール性肝硬変だった…。


知り会った時(大学生)から、毎日毎日「休肝日」なんてものは無く、飲み続けていた。酒は「百薬の長」という。適量の酒はどんな良薬よりも効果があると酒を賛美した言葉だが、「過ぎたるは及ばざるが如し」である。


何故そんなにも好きになったのかは定かではないが…。ほろ酔い気分が気持ち良かったのだろうか。日本酒でもビールでも焼酎でもウィスキーでも何でも飲める人だった。

お酒と言えば・・「人」

人が集まる。

飲めば・・爽快になる。にこやかになる。話が弾み…笑いを伴う。

それが・・・良かったのだろう。

楽しかったのだろう。


あっちゃんは、コンビニを始めるまでは、そんな美味しい楽しいお酒を毎日飲んでいた。

しかし、コンビニを始めてからは、不安や辛さを忘れるための…疲れを無くすための…眠るためのお酒になっていた。しかも、隠れて…こっそり…

決して美味しいお酒ではなかったはずだ。それでも…飲まずにはいられなかった…。


そんなあっちゃんが好きだったお酒を私も飲みたくなった。


起きていれば考えることの殆どが、あっちゃんのこと…。あっちゃんと共に「消えた未来」をどう生きるか…永遠に答えが出そうにない私に与えられた課題。それを生きている限りずっと…考え続けなければならないから・・。

スッと…眠りに就くために。



美味しいお酒を飲んでいる頃…あっちゃんはいつも楽しそうだった「酔い」の世界は、フワフワした心地良さの中で、少しだけ現実逃避できる。

あっちゃんが居ないことを忘れるために。



だけど…その反面、素直に「哀しみ」に浸るために…。どっぷり全部「哀しみ」に浸りたいから…

自分の心に素直に寄り添うために。


今日から…飲む…。

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