絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

ゴミ袋は似合わない

火曜日、金曜日は可燃物のゴミ出しの日。

いつものように、どたばたしながら大きなゴミ袋を持って…(一人暮しの上、料理は滅多にしないので、ゴミはあまり出ない。だから2週間に一度だけゴミを出すことにしている。よって、いつもゴミ袋はパンパンな状態)パンプスを引っ掛けたまま足早に外に出た。そして、ゴミ置き場へと走った。

そこに、80はとうに過ぎているであろうお爺さんが大きなゴミ袋を持ってカラス除けのネットの中へそれを入れようとしていた。


何度も何度も…手が滑るのか、ネットが持ちづらいのか・・

「支えますので、こちらから入れて下さい。」

聞こえていない。

もう一度、今度は少し声を張り上げて、

「こちらからどうぞ…」

少しお辞儀して帰って行った。暫く後ろ姿を見送った。

バンプスをきちんと履き直して思った。


あっちゃんの…あんな姿…


見たくないなって…。

30年以上先の事だけど…

いつかは年老いていくあっちゃんの姿…可哀想で見ていられないなぁって・・・(私もお婆さんになるのに…)

そう思った。

50代は50代の…60代は60代の…そして、80代は80代の夫婦の形があっただろう。

後…30年以上…

一緒にいられたはずだ。それを思うと悔しい。

ただ・・・


私の心は今でも

LEEのジーンズに革ジャン…

サングラスして…


ゴミ袋じゃなくて

颯爽と…背筋を伸ばして、ゴミ袋の代わりにプラダのバック持って、歩いているあっちゃんの後ろ姿しか残っていないから…。

ある意味…

年老いた姿…

「見ることができない。」から…

これは、これでよかったと…納得するしかないだろう。

こんな事ぐらいしか…よかったと思えることはないのだから。

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