絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

死の宣告・・・24時間

12月 30日

絶食開始。

血液検査。

今日から、24時間の点滴。

水さえ全く飲めない。


大切なのは、尿の量の管理。


この日は、まさか、死が近づいているなんて思いも寄らなくて、彼を病室に一人残して帰ってしまった。


12月31日

この日も、やっぱり水も飲めない。自分で尿を取るのが面倒くさいらしく、尿管に管を入れ、測量することになった。


この日から、自分のベットに結び付けているこの尿の袋のことを「友達一号」と呼び、ずっと死ぬまで身につけていた。


今考えれば、この袋こそが​、あっちゃんの命のバロメーターだったんだね。


そして、午後2時

主治医に呼ばれた。


私だけ・・・・一人で・・・


パソコンに映し出される、何かの折れ線グラフ。そんな物見ても意味が分からない、


ただ、私の心の奥の奥の奥に、かすかに届いた言葉・・・・が、


「旦那さんは、24時間の命です。」


「えっ」


「24時間ってことは、今日死ぬっていうことですか?」


信じられますか。

こんな事が本当にあるなんて。


この先生、

何考えているんだろう。

「今日、死ぬんですか?」


主治医は、私の目をしっかり見てうなづいた。



涙も出ていなかったと思う。多分だけど・・・。

深々とお辞儀して、その場を去った。


あっちゃんに何て言おうなんて、考えなかった。

だって、もう・・・私自身が壊れてしまっていた。

病室を通り過ぎて、私が向かったのは、駐車場に止めてある車の中だった。


泣いた❗️ 泣けてきた❗️

信じられなかった。 信じたくもなかった。


だけど・・・だけど・・・・


納得している私がいたことを、この時はまだ、気づこうとはしなかった。


この時はまだ・・・



彼は、私をまた、裏切った。


私に、こんなにも早く、余命を知らせるなんて・・・・

しかも、24時間よ。24時間。

何にもできないじゃない‼️


そんなことしらなくていいよ。


だって、貴方は

まだ、54才よ‼︎


今、死の宣告⁇

聞きたくないし、そんなのありえない、❗️


この・・裏切り者‼️

×

非ログインユーザーとして返信する