絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

散る桜こそ意味がある

雨がようやく止んだ。

桜が咲く頃に降る雨は恨めしい。


1年待って…やっと咲いた桜の花びらを…美しくも可愛らしい小さな花びらを…一瞬にして散らしてしまう雨が…。

恨めしかった・・けれど…。

あれから3回目の春を迎えた。

毎年…桜が満開になる頃は、お互いに忙しくて…桜の木の下でお弁当を広げてお花見を楽しんだのも、娘が小学生の頃までだっただろう。


いずれ…桜を見に散歩したり、 曜日を気にせず旅行したり、共に楽しめる時が来ることが『あたりまえ』のようにあると思っていた。

いずれ…二人でそんな時間をもてるだろうと信じて疑わなかった。

毎年毎年…必ず咲く桜

毎年…毎年定期的に行われる公演「いつか行こう」と…思っていた。

「いつか見よう」と…思っていた。


しかし、

「その時…」を失くしてしまった。


もう…永遠にこない。


二人肩を並べて歩くことが永遠にできなくなってしまった。

後回しにしたことは、結局…出来ずに終わってしまうことが多いと、既に学んでいたはずなのに…

取り返しのつかない失敗をしてしまった。


あの日から…

散る桜の花びらを見る方が

好きになった。

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