麻央さんが教えてくれた…こころ
ほんの少しだけ…
「あっちゃんも幸せだったのかもしれない。」と思えた…。
あっちゃんのことを想うと…
自分が死ぬことさえもきっと分からないまま…突然死んでしまったこと
病状が悪化しているのに、家族に話さず…一人悩み苦しんだであろうこと
自分の意志で始めたコンビニだけどその経営に悩んでいたこと…そんなことを想うから悔しくて…いつまで経っても哀しい。
でも 、
もしかしたら…
違うのかもしれない…って思えた。
彼の人生は、それだけではなかった…と思い出すことができた。
それは麻央さんの言葉の中にあった。
「人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるか分かりません。例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。『まだ34歳の若さで、可哀想に』『小さな子供を残して、可哀想に』でしょうか?? 私は、そんなふうには思われたくありません。なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。」
短くても…
あっちゃんには、あっちゃんの輝かしい人生があった。
辛いことも多かっただろう。でも、大学時代は、5年も通わなければならないほど「若さ」を人一倍楽しんでもいた。
その頃…私と衝撃的な出会いもあった。
長距離恋愛…そして結婚・・。
30代で家を建て、41歳で転職…まさに、夢を叶え、時に苦しみもがき…2人の宝物の娘を嫁がせ、人から愛され、家族を愛し、趣味も思い切り楽しんだ・・・生き生き活動的な愉快な人生だったのではないだろうか。
慰め…かもしれない。
私の罪を少しでも軽くするための思い上がりかもしれない。
だけど…あっちゃんが・・
可哀想だ…と、思ったら…
生きた意味がなくなるじゃない!
長くはなかっだけれど…彩り豊かな人生があったのだ。そう…思うしかないじゃない…
そう…思わなければ…哀しいじゃない!