ごめんなさい!
誰もいない家なんて、もう・・・帰りたくない。
借金の形にとられようが、燃えてなくなろうが・・・・・どうでもいい。
あっちゃんのいない家なんて・・・そこで、私が一人で暮らすなんて・・やっぱりできそうもない。
「実家に帰ろうかなあー」と、考えたこともある。ただ寂しいことに、私の両親も他界してしまい・・・・もう、その家には誰もいないのが現実。
姉や妹のいる九州へ行こうか。
娘夫婦のいるところへ行こうか。
どこなら・・・心穏やかに過ごせるのだろう。
私は、幸せの予感を感じ取れる新たな居場所を今、必死で探している。
きっと・・・
きっと、母がまだ元気に生きていてくれたなら、私は迷わず、実家に帰っただろうと思う。母が他界して13年。生きていたら、78歳。(まだ、平均寿命より若い)
「お母さん!お母さん!」って、お母さんにしがみついて思い切り泣きたいよ。
母は、何と言ってくれるだろう。
母は、きっと、何日間かは、私の気がすむまで泣かせてくれるだろうけれど、
「嫁ぎ先にかえって義父母、義弟の力になってあげなさい。」って言うだろうな。律儀な人情味のある 優しい母だったから。
でも、父は違うだろうな。父は他界して5年になる。
父は、「すぐ帰って来い。お前の面倒ぐらいいくらでもみてやる。」って言ってくれるだろう。男気があって私たち娘三人を最期の最期まで、母の分まで大きな愛で包んでくれた父だったから。
お母さん!
お父さん!
ごめんなさい。
私の居場所は、もう、あっちゃんと暮らしたこの場所ではなくなった気がします。