絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

眠らない夜

昨日は宿直だった。

宿直は、朝8時半から翌日の10時までの勤務になる。


私はこの勤務時間が、嫌いではない。


スタッフルームの狭い場所に布団を敷く。敷布団は、薄っぺらのせんべい布団。毛布の肌触りは最悪。掛け布団も重いのに、暖かくない。


お風呂にも入れない。

だけど、シャワーを浴びることはできる。夏ならともかくあったかい湯船に浸かりたいが…そんなことは言ってられない。


しかも、12時の見回りが済んでから。


そそくさと浴びて、長く薄暗い廊下を歩いてスタッフルームへ行く。古びた床が、踏み込む足のリズムに合わせて、不気味に響く。

スタッフルームに入ると、今日の日誌を読み、書き、必要な事はケース記録に残す。そうこうしていると、夜中の3時を回っている。気がつけば、「眠たい」峠はすでに越え「今日で、ここに来て3度目の徹夜かな。」なんて思いながら、薄っぺらな布団に寝そべってみる。


この静けさの中、

パソコンの光だけが届く天井をながめていると、


私は今、あっちゃんのことを全く考えていないことに気づく。

私は今、絶望のどん底にいることさえも忘れている。


ここにいる時だけ…胸がぎゅーんと、泣くこともない。

ここにいると、ただの元気な…しかも口うるさい、お節介おばさんとして…過ごしている。


だから、ここにいる時間は、嫌いになれないのかも。

安心して眠っている子ども達がここにいる。それがいい。

×

非ログインユーザーとして返信する