絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

「お父さん…」が、消えた。

先日…娘の旦那さんの父親の…

娘にとっては、お舅さんの誕生日だったそうだ。


娘婿は4人兄弟の末っ子で、父親は、来年で70歳になると言う。

娘婿は、結婚する2年ぐらい前から転勤でこの地に来ているので、かれこれ地元を離れて4年ぐらいになるのだろうか。

そして、言ったそうだ。


娘に…何気なく言ったそうだ。


「後・・20回ぐらいかなぁ。

父さんに会えるのは…。」



「20回⁈

いいね。

私は、0回!」

私は時として、夫だけが死んでしまった、と…錯覚していた。


「夫が死んだ」同時に、


「父が死んだ」のだ。



私が14年前に母を亡くした時、何が1番悲しかったって…言えば、

「お母さん」と…言う言葉を2度と使えなくなることが「哀し」かった。

「お母さん」と…呼べないこと。

「お母さん」と…呼べる人がいなくなったこと。


どんな言葉より温かくて優しい言葉なのに・・・

「お母さん」と言えなくなってしまった。

そう考えるだけで哀しかった。

心細かった。寂しかった。



娘には「お父さん」という言葉が、なくなってしまったんだ。

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