絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

嵐の夜に・・

嵐の夜に一人なんて・・・


昨日仕事が終わって、スーパーによって、チーズケーキと塩パン、かっぱえびせんにオレオ、それからみかんを買って・・・・・

晩ご飯用のおかずをお惣菜屋さんで調達して・・・・家に帰った。


準備万端!!

「何の?」


「嵐の夜の!」

後は、台風が来ようが・・・・・・・鬼が来ようが・・・


なんとかやり過ごす覚悟をして時間をつぶした。


そう言えば、「あらしのよるに」という絵本があった。



嵐の夜に・・・二匹が居合わせた小屋の中・・・・

ヤギは、そこに居るのがオオカミだと知らず・・・!


オオカミもヤギだと分からず・・・!


暗闇の中お互いの姿が見えないから。(食う食われるの関係)


二匹は話をした。

嵐が治る頃、二匹は、再会を約束する。

互いのことを知らずまま・・・


嵐の夜にオオカミとヤギは友達になった。

「不安」な時間を共有し、それぞれが見えない「温かさ」を感じたからだろう。

人は、人の声を聞くと安心するものだ。


そこに「一人じゃない」と分かると、ほっとする。


同じ不安を共有していると思うと、私が強くならなくてはという気さえしてくる。


そこに一緒にいる誰かのために優しくなろうとさえ思う。


ガタガタと揺れる窓ガラス

バンバンうるさい換気扇の音に・・


風の音・・

窓を叩く雨の音・・・・

この家には、誰もいない。


いや、物言わぬあっちゃんが、きっといてくれているはず。


嵐の夜に、泣いた。

台風に腹が立って泣いた。


嵐の夜に、テーブルいっぱいの食べ物を見て泣いた。

声に出して泣いた。


泣き声をかき消すために大音量でテレビをつけた。


今日は、どの家も閉めきっているだろうし、外はうるさいし大丈夫だろう!


久しぶりに家の中で


「あっちゃん!」って叫んだ。大きな声で、三度・・・・!



嵐は、きっと、私の声をかき消してくれただろう。




嵐が過ぎた。


今日は静かな夜が来た。

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