絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

人にはけして言えない事…

先月(7/6)の豪雨の時、実は私の住んでいた地域も大きな被害を受けた。その夜、やはり少し心配になって義母に電話をした。

すると…今から隣人と一緒に避難場所に行くと返ってきた。

『避難なんて…おそらく初めての事で…不安だろう。こんな夜に…例え知り合いと一緒だと言っても家族に代わるものは何もない…と。鬼嫁の私の心にも少しだけ労りの気持ちが生まれる。息子がいてくれたら・・と、きっと思ったに違いない…』と。

避難場所より我が家の方が安全だろう…と思ったが、老夫婦二人だけでいるよりは、沢山の人といる方が心強いだろうとも思い…水を持って気をつけて行くようにと伝えて電話を切った。


私の?家は海側にある為土砂崩れ(土石流)などの心配はなかったが、近くに流れている大きな川が氾濫する恐れがあったらしい。


やはり、一夜明けて…

義父母が耳にしたのは、山崩れによる被害だった。そして川の水が土砂を削り取り道路の没落もあったらしい。亡くなった方も…今尚行方不明の方もいると言う。

ライフラインも隣町では未だに回復していない地域もあるらしい。


幸いなことに義父母は一晩眠れない夜を過ごしただけで住宅等も被害はなかった。


あの日…7月6日・・・


夜11時から約…一時間・・

私は、メールで義父母を励ました。

どうして…そんな思いになったのかはわからない。でも…


眠れないだろうけれど、毛布など借りて体を横にして休むようにとか…

水分を摂るように…だとか…。

知り合いの人の近くにいた方がいいだとか…。

分かり切っている言葉を並べた。

「鬼嫁」も、たまには優しく接してくれるんだ…と、「そのメールのやり取りが嬉しかった」と、翌日娘に電話をしていたらしい。私には一切電話などしてこないのに…。


もちろん!地元の大雨のニュースを聞いた時・・・

二人で暮らした街の事を…そこで骨を埋めるつもりだった地域の事を…義父母のことを…思わないはずはない。


しかしその一方で私の心に、けして人には言えない感情が浮かんでは消え浮かんでは消えしていたのも事実である。


二人で暮らしたあの家が、流されて消えてくれないだろうかと…


そう…思った。

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