あっちゃんの誕生日
今日はあっちゃんの誕生日。
娘が大学へ進学し、二人きりの生活になってからは、お互いの誕生会なんてしなくなった。
御馳走もない…。
ケーキもない…。
でも…あっちゃんはサプライズが好きだったから、私の誕生日にはプレゼントをくれた。外食に行く事もあった。
生まれて来てくれたことに…
めぐり逢えたことに…
もっと感謝すべきだったのだろう。
なのに・・・
私ときたら・・・。
誕生日に重きを置いていなかった。「大したもの」では、年々なくなってしまっていた。
だから、いつのまにか…
「おめでとう」って…言うだけで終わり。
誕生日は・・・
一年間元気に「生きる」事ができて「おめでとう」って事だった。
一年間一緒に「生きて」くれて「ありがとう」って事だったのだ。
生まれてきて…
「生きている」今に…
おめでとう…って・・・事だった。
「 あっちゃん!誕生日…・・・・」
なんと言えばいいのだろう。