絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

金曜日の涙

昔から・・・金曜日が好き!

(きっと・・・みんな!そう!)


まさに、「花金!」

今も金曜日が好き。

ただ、あっちゃんがいた「金曜日」と、いない「金曜日」・・・・

随分違う。


あっちゃんがいた「金曜日」は、夕方6時頃になると、私の携帯にエグザイルの「道」が大音量で流れた。必ずと言っていいほど・・・毎週流れた。

私はそれを職場で心待ちにしていた。


「今日は、行ける?」

「うん!」

「30分後迎えに来てくれ!」

「分かった!」

毎週金曜日・・・おきまりのデート


泊を伴った遠出をする時もあれば、ほんの3、4時間の気分転換のデートの時もある。金曜日は、ほとんど外食だ。

「今日は、どこで食事をするか」決めるのも楽しみの一つ。

その短い時間が二人の憩いの時だった。その時ばかりは、慌てず、ゆっくり沢山話をしながら食事した 。

目を見て、微笑みながら・・・

確かに、私の目の前には、あっちゃんがいた。

二人・・・・だった・・・。


しかし、そのデートが終われば、必ずあっちゃんは、やり残した仕事をしにコンビニへ戻った。

あっちゃんが傍にいてくれたから、「最幸の金曜日」を過ごしていた。

8カ月、たった8カ月前までは・・


今は、一人

ひとりだけど・・・

「優しい金曜日」を過ごしいる。

誰にも邪魔されず思い切り好きなだけ泣くことができる。私の心に優しい金曜日・・・。


今!夕方6時30分・・・金曜日。


携帯に電話は・・・

いくら待ってもかかってくるはずがない。今日のデートは、遺影を抱いていつもの海へ・・・。

思い切り、泣くために!

泣いていて思うことがある。

泣いているのは私だけ?・・・って


あっちゃんは、泣いていないのでしょうか?


死んでしまったら・・・・

もう、愛した人のこと・・・

家族・・・のこと、

沢山の思い出・・・・・も

何もかも全て忘れてしまうのだろうか。


この世の全てのことが消えてしまうのだろうか。


もしそうだったら・・・

嫌だなぁ。


あっちゃんがいなくなって、あっちゃんのことが忘れられなくて、忘れられなくて・・・会いたくて会いたくて仕方なくて・・・悩んで苦しんで金曜日になると、恥ずかしいくらい泣いているのに・・


あっちゃんは、私のことをすっかり忘れてしまっているのだろうか。


もし、そうなら・・


悲しいなぁ。


かと言って、

「借金はどうなった?」

「家は大丈夫か?」

「コンビニとの話し合いは上手く いったのか?」

なんて、心配は、もうしてほしくないけれど・・・。

私があっちゃんを想うように・・


私のことは、毎日毎日想っていて欲しい。

私が、会いに逝くまでずっーと。


そして、

「待っていたぞ」って・・・喜んで迎えて欲しい。


本当に・・・本当に、

待ってくれているのなら・・

少しは、涙を堪えて・・・


少しは、寂しくても我慢して・・


頑張って、もう少し


生きられそうな気がする。

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