絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

今日はお墓の前で待っていて!

記憶がなくなればいいと思った。(軽率な非常識な発言をお許し下さい。)

でも本当にそう思った。

高速を走る車の列。私も家路を急いでいた。

沢山の赤いテールランプが家族で過ごした大型連休の楽しかった思い出を物語っていた。


家路に着いたら、沢山の土産話に花が咲くのだろう。賑やかで、そして、明るい灯がともる我が家へ、みんな急いでいるようだった。

私が急いでいたのは、あっちゃんの眠るお墓に行くためだった。

着いた頃は、辺りはもう、薄暗かった。


お花も、お線香も持たずに・・

あっちゃんの所へ

墓石を両手で撫でながら・・・

墓石にすがりついて・・・

やっぱり泣いてしまった。



🎶 私のお墓の前で泣かないで下さい。そこに私はいません。眠ってなんかいません。🎶・・・・・って歌っていたけど。

やっぱり・・

「ここかなあー。」っと思って・・

あっちゃんと話をした。

生きていた時と同じように黙って聞いていてくれた。


後から後から涙が伝う。

辺りはすっかり暗くなっていた。

「何処へ帰ろうかなあー?」

やっぱり・・・もう少しで人手に渡ってしまうけれど、あの家しかないのかなあー。


(実は、お墓に入れる骨壷に入りきれなかったあっちゃんの遺骨が自宅の骨壷の中にある。

一周忌を目処に、喉仏と一緒に大谷本廟に持って行こうか、将来「納骨堂」を考えているので、大切にお寺に保管して頂こうか、遺骨ペンダントを作って肌身離さず持っておこうか・・思案中です。)



帰ることにした。

あっちゃんのいない家に。

きっと・・・私の帰りを一人で寂しく待っているに違いないから。


無くしてしまいたい。

私の記憶。

忘れてしまいたい。

あっちゃんが、

死んでしまったこと。

×

非ログインユーザーとして返信する