絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

あっちゃん!いこう・・。

寝転んで空を仰いでいた。

今年は、秋が早いと・・・喜んでいたのに。

やっぱり日中は夏の太陽が、時折季節が移り過ぎていくのを惜しむかのように顔を出す。


目を細め揺れるカーテンを見つめていると聞こえてきそうな気がする。


「行くかぁ〜。」・・・


私が退屈そうにしていたり、つまらなそうに寝そべっていると必ず声を掛けてきた。


「行くかぁ〜。」

外へ連れ出してくれる合言葉。


「うん。行く。」


飛び起きて、ニヤニヤしながらあっちゃんに近づく。


そんな人だったのです。

昨年12月29日緊急入院し、10日後にはICUの個室に入り、腫れ上った体は動かすことも困難。その上、完全絶食の日々。そんな中にあっても・・

「今日は、さばを焼いて食べれ!」


「遅くなったから、ココイチでカレー食べて帰れ!」

「ゴン(私のあだ名)は、腹が空くと機嫌が悪くなるから、早く帰ってご飯食べれ!」


義母には、

「あいつは、雑煮が好きやから準備してやってくれ。」って・・


緊急入院して、年末の31日に「24時間の余命宣告」・・・・お正月の雑煮なんて、食べる気にもならなかったし、食べれなかった。そんな私を思って、義母にそう言ったそうだ。 (昨年末12月29日緊急入院、今年1月20日死去)


パクパク何でもよく食べる、私を見るのが、

とても好きだったみたい。


私の笑顔が嬉しかったみたい。

「ダイエットせぇよ。」と、言いながらも、

「これ食え、あれ食え・・・」

クリスマスのケーキなんか、コンビニで2、3個買ってきて、

「 ホール食い」・・・・。

私の一番近くにいた人は、

一番長く一緒にいた人は、

私が愛した人は・・・

私より、ずーっとずーっと笑顔が素敵な人でした。


気持ち良い秋風にまぎれて、

今日も聞こえてきそうな気がする。


「行くかぁ〜。」

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