私がこの4月から勤務している学園は、大きく5つのユニットに分かれている。
私は学齢期(6歳〜18歳)の利用者さんが生活しているユニットに配属されている。ひまわり(男子)となでしこ(女子)ユニットに。
それぞれのユニットのご飯は、食事の度にアルバイト学生が電気ジャーで炊く。毎回ホカホカのご飯が食べられる。
今日はひまわりユニットの勤務だった。ひまわりユニットの主任は男性職員だ。
男性主任が、
「義香さん!オムライス作ってくれませんか?」
「はぁ?」
「卵を沢山もらったんですよ。」
「はぁ…」
「今日は、帰宅中の子がいるため6人分お願いします。」
「は…い」
鶏肉も玉ねぎもない。
それでも作ることにした。
具がないからふりかけを使ってケチャップご飯を作った。そして、1人に2個ずつ卵を割って上手に包んだ。
そして、一人ひとりの卵の上に動物をケチャップで描いてみた。
出来上がりぃ〜
食べ方のわからない中2の男の子がいた。
「うまい!」って…具のないただのケチャップご飯なのに…。口の周りケチャップだらけにして食べている子もいた。
おかわり…って!何度も言って泣いている子も…。
40分ぐらいかけて完食する子…
泣けてきた!
美味しそうに…皆んな!皆んな完食!
オムライスって言うんだよ!
オムライスってなんか幸せ感じるね!
しっかり…しっかり包まれていて!
あったかくて!
オムライスって…「 家族 」みたい!
また!作ってあげたい!
オムライス…。
今度は、具入りで!