絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

クリスマスプレゼント

今日は、一人で地域の小さな劇団が主催しているミュージカルを観に行った。


狭いホールだったが、ピカピカの床に丸い机や四角い机が、所狭しと、ある意味規則正しく並べられていた。

その片隅に、白髪の宮崎駿さんらしき紳士と頭にチョコンと小さなハットの飾りを乗せた黒いドレスの女性がいた。


そのミュージカルは、2部構成になっていて、1部はその2人によるジャズのライブであった。

そのアンコールで歌った曲が、フランス語「愛の賛歌」だった。

「クリスマスプレゼントです。」と言って・・

歌手が、その歌の意味を語り始めた。ピアノの優しい曲が流れる。



わたしたちの上に広がる青空が 

崩れ落ちることはあるでしょう 

大地がまさしく  

崩れ去ることはあるでしょう 

わたしには大して重要ではない  

あなたがわたしを愛しているのなら 

わたしは 世間のすべてを気にはしない 

愛が わたしの朝を満たす限り 

身体が あなたの両手の中で震える限り 

わたしには大して重要ではない いくつもの障害は

モナムール(恋人よ) あなたがわたしを愛してからは  

世界の果てまで行くでしょう 

ブロンドに染めることでしょう 

あなたが それを命じるなら 

月を取ってくるでしょう 

財宝を奪うことでしょう 

あなたが それを命じるなら 

祖国を否認するでしょう 

友を否認するでしょう 

あなたが それを命じるなら 

人々はわたしを嘲り笑うでしょう

 

『わたしはどんなことでもするでしょう 

あなたが それを命じるなら  

たとえいつか 人生があなたを  

わたしから引き裂くことがあろうとも 

たとえあなたが亡くなり 

わたしから遠く離れようとも 

わたしには大して重要ではない  

なぜなら あなたがわたしを愛しているのです 

なぜなら わたしは わたしもまた死ぬのです  

わたしたちは永遠を得ることでしょう わたしたちのために 

限りなく果てしない あの青さの中 

もはや障害のない あの空で 

恋人よ 信じるのです 愛し合っていることを 

神は 愛し合う者を再び結び合わすのです』


心に沁みた。

素敵なクリスマスプレゼントだった。

半分の私…命も2分の1

もっと…生きたかっただろうか・・


私の涙は、2種類。


一つは、まだまだ生きたかったであろう…あっちゃんの無念さを想い哀しくて、可哀想で、愛おしくて…流れる・・・切ない涙…。


もう一つは、私が…1人で・・こうして生きている私自身の辛さを想い悲しくて、可哀想で、寂しくて…流れる涙…。


涙の意味を知ったとき…

私はもう純粋な涙は流せない…と思った。


感動の涙も…

人の気持ちを想い…流れる涙も…。


もう…流れることはないだろう…。


人としての心を

半分以上失ったから・・・


何もかも…半分以下・・・になってしまった。


「ひとりの私」に…「ひとつの私」に戻れる日が来るのだろうか…。

案外…人間って生きられるものだ。

一人で生きていくことは、そんなに大変なことではなかった。


むしろ…ご飯の支度はしなくていいし、時間は使いたい放題。いつでも自由。

誰も不満や文句を言う人もいないから…喧嘩をすることもない。



年収は、以前の3分の1以下になってしまったけれど・・


欲しい物なんて何もないから・・

月給の・・そのほとんどを…自由無計画に…これも使いたい放題。


一人で生きることは、楽かもしれない。


…殺風景な生活でもいいのなら…

朝目覚めた時…突然涙が溢れ・・息ができなくなる瞬間があることを、我慢できるのなら…


一人で生きられるかもしれない。


一人の時間を自分のためにだけに使っている。

案外…こんな生き方が私には似合っていたのかもしれない。


人間…どん底を見てしまうと…、寂しく変化していった生活でさえ「煩わしさの無い…楽な生活」と捉えてしまう。

心臓をえぐり取られるほどの苦しみを味わったから、その「静かな暮らし」が…様々な雑音が排除できて…居心地良く感じるとまで…思える。


煌びやかなイルミネーションや…軽快なクリスマスソングは、無いけれど・・

この世の中に

怖いものなんて一つもない私になることができた。