皺くちゃになってしまった心
ぐちゃぐちゃに…
皺くちゃになってしまった心は、
以前のような皺のない心に戻ることはない。
それでも…
そのままでは…
何も吸収できず…
皺くちゃになっている角が…
たまに心に強く突き刺さり…
それが、痛くて…痛くて…。
悲しくて…
血が滲み…
また、皺が深くなるから…
でも、いつの頃からか・・・
その皺だらけの心に…
皺を伸ばすための温かい涙が…
少しずつ少しずつ注がれる時が来た。
水分を含んだところは少しずつ少しずつ広がろうとする。
広がってくると…
あの哀しみの中で見ようとしなかったもの…
聞こうとしなかったもの…
受け入れようとしなかったものが…
見えてきて…
聞こえきて…
寄り添ってきて…
まだまだ…
ほんの一部にしか過ぎないけれど・・・
広がりたいと願っている…私の心も見える。
だけど…
かたくなに広がろうとしない深い深い皺が…
ある一部分の
深い皺が、
そのまま…
一切形を変えることなくここにある。
