絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

思い出④憎い肝硬変!

 無性に…
 突然…
 泣きたくなる時がある。



 その日・・・は、
 従姉妹のかよ姉ちゃんが…
 私の心に降りてきた。
      (今日はかよ姉ちゃんかぁ…)


 かよ姉ちゃんは、母の姉の長女だった。
 母は四人兄弟の末っ子。
 母と母の姉(一番上)は、結構歳の離れた姉妹だった。
 だから、かよ姉ちゃんは、母のことをいつも「◯◯ねえちゃん」と呼び、まるで姉妹の様な二人だった。
 かよ姉ちゃんは、地元の漁業協同組合に勤め私とはひと回り以上離れていた。目鼻立ちのはっきりとしたちょっとキツ目の美人。
 自慢の従姉妹だった。


 自宅から嫁いてゆく綺麗な花嫁姿のかよ姉ちゃんを今でもはっきりと覚えている。



 そのかよ姉ちゃんが、
 バケツ2杯分の血を吐いて死んだと… 母から聞かされたのは… 私が何歳の時だろう。


 「えっ!吐血⁈」

 「血を吐く!!」… って、どんなにすごい病気?

と、当時恐怖を覚えた記憶がある。

 「口の中から血が流れ出す」というのが想像できなかったのだ。


 かよ姉ちゃんが42歳の時だった。

 思い出してみれば・・・
 夜遅くに…
 母が受話器を持ち、その相手に
「お酒飲んどるやろ!お酒飲んだら駄目よ!」…って・・・
 何度か言っているのを聞いたことがある。


 相手は、かよ姉ちゃんだった。
 夜な夜な…お酒を飲んでは、母に電話をしたと言う。


 ただお酒が好きだったのか・・
 お酒を呑まないとやってられない悩みをかかえていたのか・・
 それはよく分からない。


 だけど…
 二人の息子を遺して逝ってしまった。


 なんでそんなにお酒飲んだん?
   美味しかったからじゃないでしょ。
 お酒にすがらなくてはならない何かがあったのよねー。


 私の父もお酒が大好きだった。
 義父もそうだ。
 父は、毎晩飲んでいた。若い時から飲んでいたと思う。
 ただ…
 お酒を飲んでいる時の父は、いつもいつも嬉しそうで楽しそうだった。笑って喋って、歌って…
 そんなお酒だった。


 だけど…
 主人はどうだっただろう。


 一人で…
 寂しく…
 ダラダラと…

   飲むお酒が多かったような気がする。


 かよ姉ちゃんもそうだったよね。
 そんな飲み方がいけないのじゃないかなぁ?


 かよ姉ちゃんと大人の話がしたかったなぁ。


 一緒に美味しい…
   楽しいお酒・・・
    飲みたかったなぁ…
  主人も一緒に…
   美味しいお酒が・・・


    かよ姉ちゃん・・・  
          会いたいなぁぁ~

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