死別を生きる⑮克服!?
両親を亡くした時・・・
「死別」の哀しみを和らげてくれて、私に生きる力をくれたのは…
優しい夫と可愛い娘だった。
両親との「死別」の哀しみは無くなることはなかったが毎日毎日の生活の「喜び」や「楽しみ」や忙しさの中に徐々に隠れていっていた。
二人がいることで…
思い出したかのように…少しずつ私の笑い顔が戻っていった。
「なくなることはない」と信じていたのに『母』という『父』という大きな温かい存在…は、呆気なく…
あまりにも突然に…
消えてしまった。
当たり前だと思っていた「幸せ」は、実は壊れやすく脆いものなのだっと知った。
そして、
この世で一番温かい言葉…
「お母さーん」・・・と、呼べないことが…
呼べる人がいなくなったことが…
哀しくて、哀しくて悔しかった。
夫を亡くした時・・・
「死別」の哀しみを和らげてくれたものは、娘家族と仕事であったように思う。
両親の「死」より…
深いところで哀しかった。
しかし、
自分の今を忘れようと…
現実から逃げるように…
ただ毎日毎日動いて…
「仕事」することで…
「一人でも生きられる」自分に気づき・・・
ここへ来て…
誰も知らない場所にきて…
そこで…
飾らない言葉の会話…が、
助けて!って
言える仲間…に出会えたことが、
愚痴が堂々と言えることが、
飾らず笑えることが、
力まなくてもよい毎日が、
私に…
わたしの心に…優しくて・・。
癒された・・・。
もう…
二度と「私らしく笑えない」って思っていたけれど・・
笑ってる私がいた。
誰も知る人のいなかった職場に…。
人と…
ありのままの自分でいられる時間が…
大切な人を亡くしてしまった私には必要だったのだろう。
心の思うように笑ったり怒ったり泣いたりする時間…
やりがいのある時間が…
私なりに一生懸命になれる時間が…
哀しみを、
私を、
私の心を…癒してくれたのでしょう。
