絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

きっと…会いたくて・・

いつも…

 いつも…

 2階ホールの窓から外を眺め、声を出して笑っている利用者さんがいます。

 その窓からは、真下に中庭、そして道を挟んで同じ敷地内にある病院が見えます。


 今は、夏休みなので、時々外で遊んでいる学園の子ども達がいますが、例え誰もいなくても…


 窓の向こうを見ては…


 いつも笑っています。

   嬉しそうに、楽しそうに…

         笑っているのです。

「◯◯さん、何か素敵なものある?」

「いいねー!楽しそうで…」…っと声をかけます。

 そこに、何が見えているのでしょう。



 たまに行き交う人…や車・・

  季節ごとに姿を変える木々・・

   遊んでいる子ども達の笑顔・・


 きっと…


 中庭の出入り口である大きな門に立っているお母さんの姿を思い浮かべているのだろうと思います。

 お母さんが面会に来た時…

 外出が終わって別れを言う時…

 

 彼女は嬉しくて・・・

 寂しくて・・・いつもその門の隙間から覗き顔を当て、手を出し泣いています。

 

 大好きな人と会える

   大事な人に触れられるから…


 幸せの門から現れるお母さんが見えているのかもしれません。


 今日も…

     笑っていました。

  

 会いたくて・・・

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