死別と生きる⑱変化と不変
10年という年月…
10年…経ったのかぁ・・・。
子どもの頃の1年、1年・・とはわけが違い…
ただ息をしているだけだったような・・・
哀しみが溢れ出ないように…
励ましの言葉や慰めはいらないから…
素性を隠し・・・
まさに「死んだように」生きてきました。
人生の頂点を半分の40才とするならば、人生の下り道を歩いている途中で…
その下り道は…
先を見ればまだまだ長く続いてて…
一人娘を嫁がせたばかりで、
これから改に後半の夫婦二人生活のスタートラインに立った時でした。
そぅ…
娘の挙式から3ヶ月後のことでした。
突然、
下り道途中で崩れ落ちてしまったのです。
10年で大きく変わったこと…
小さいけれど変化があったこと…
全く変わってないこと…
孫ができました。
愛すべき大切な人が増えました。
とても嬉しいことで安心しました。
娘のことは…
これで大丈夫です。
ただ…
愛すべき人が増えると、心配事も増えますが・・・
姉妹の交流が復活しました。
職場で何でも話せる友達ができました。
ただ…そろそろ仕事は、
引退したいと思っていますが・・
私の車の中では10年間、ずっと同じ曲が流れています。
それは…
10年前に止まったまま…の…
あの「独り」になった瞬間の思いが忘れられないでいる・・・からだと思います。
10年と言えば…
長い年月だと思います。
しかし私には、
すごく
すごく短かったように感じます。
