絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

何もなくなればいい…

遅出の仕事は、21時まで。

 

 21時解放されてユニットの硬い扉を開けると、雨が降っていました。この頃朝夕は、秋の気配を感じることも多くなりました。


 仕事が終わった疲労感と解放感。ユニットの入り口の傘立てには、透明の傘が2本ありましたが、何故がその時…

 このまま歩こう!

     …って思いました。


 歩いても500mもありませんから。


 リュック背負って、すぐマスク外してゆっくり歩きました。

 街灯から星屑のように雨が輝いて落ちてきます。

 右側を流れている川に雨が当たり気持ちが吸い寄せられます。


 真っ暗な空を仰ぐと、

 雨か涙か・・

 はたまた汗か…

 頬を流れます。


 人っこ一人いません。


 この世に「一人」なのではないかと錯覚してしまいます。


 それなら…それでもいいや!って…どうでもいいような捨て台詞吐いて車に乗り込みました。


 雨はしばらく、

 私の体に冷たさを残しながら、いつか乾く「心の強み」を染み込ませてくれたようでした。

×

非ログインユーザーとして返信する