死別者であることの否定
死別後を・・・
哀しみながらも「貴方の分まで…」と、背筋を伸ばして自信を持って生きることができなかった。
できれば…
死別者だと分からないように…
配偶者が「亡くなった」と言うことを知られないように…
何故かそんなふうにして生きてきてしまった。
どうしてそんな生き方をして来たのだろう…か。
自分を恥じるような生き方をする必要なんてなかったはずなのに・・・
それは…
「主人は幸せだったんだ!」と胸張って言える自信が私にはなかったからだと思う。
好きで好きで一緒になったけれど、私はいつの日からか娘と自分の仕事のことだけに一生懸命になった。
主人は持病を抱えていたのにそのことを真剣に考えなかっただけでなく一緒に闘おうともしなかった。
そして、
私の最大の問題は「嫁」になったと言う自覚の無さにあった。私はあくまでも私であって、主人の妻で娘の母でしかなかった。
そんな私自身の考え方に…
若すぎた「主人との死別」が重なり…
私は、全てのものから遠ざかる決意をしてしまった。
そんな生き方をせずにはいられなかったのだ…。
