絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

大阪…恋人探し

「お前を松田聖子にしてやる。」

って、大阪のあるお店に連れて行かれた。


まるで行きつけのお店にでも入るかのように颯爽と…進み、ある店員さんの名前を指名し呼んだ。


「頼んだあれ…出してみて。」と。


出てきたのは、履きたくてたまらなかった・・・

ブーツだった。

ブーツ…履いたことがなかった。膝までのブーツ。

正直に言おう。

入るブーツがなかった。


しかし、店員さんが持ってきたブーツは、

サイズもぴったし。

色も形状も最高。


「服も選べよ。黒のコートもええぞ。ブーツに合うように…」って。

その日は、私の改造計画を実行してくれた。もちろん…

「松田聖子以上やなぁ〜」って、リップサービスのプレゼントも。

大阪プチ旅行に合わせて、私が好みそうなブーツをインターネットで調べたり、直接お店に電話したりして探していてくれたらしい。その時パンツスーツも買ってくれたので、お直しの電話が届いた時に、担当してくれた店員さんが…


「優しい旦那さまですね。『ブーツを一度も履いたことがない妻に送りたい。』と、何度も何度も電話交換して、見つけたブーツなんですよ。」


そんな人だった…。


そのお店の前を通った。

「おい!こっち・・・。」って、手招きしてるあっちゃんが見えたような気がした。


心斎橋…

道頓堀…

堀江…に梅田…


あっちゃんの姿を探した。


サングラスに帽子…

もう少し大阪の街で、あっちゃんを探してみます。

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