最期の居場所は決まっているのに…
私の最期の居場所は、両親が眠っている納骨堂に入ることにしている。その納骨堂を三姉妹で購入する時、皆んなで『ここ』に集まろうね…と、約束した。
以前にも話したことがあるが、あっちゃんの遺骨は、初盆前に家のお墓に納骨した。
納骨用の骨壺に遺骨を移して納骨したのだが、お墓に納骨できる骨壷が小さくて・・・入り切らなかった。
残りの遺骨は、お寺に渡さず持ち帰り私の家で今も保管している。お寺に預けてもよかったのだが、みんなと一緒だとゴチャゴチャにされてしまうようで・・あの時は手放すことができなかった。
独り暮らしの私にとっては、ただ一人の同居人であり、ただ一人の話し相手。
「おはよう」
「行ってきます。」
「ただいま」
たまには、すがって泣いてみたり、叩いてみたり…
そのあっちゃんを、私は「私が入る最期の居場所」に連れて行こうか、それとも遺骨を「粉骨して手元供養」をしようか迷っている。
私が入る納骨堂は、日本海が見える豊かな自然の中にある。
粉骨にした場合は、私が死んだ時、『一緒に棺桶に入れてもらえる』と、嬉しいな…と思っている。
それにしても・・・
最期の居場所は決まっているのに・・右往左往している私をあっちゃんは笑って見ているだろう。
