私の責任として…
たった23日間だった。
たった23日間しか看病できなかった。
感謝の思いも
幸せだったことも…
大好きな…この気持ちも…
伝えられていないような気がする。
でも…どうなんだろう・・
例えば、1年も2年も…何年も入院生活をおくっていたら、その間に、 思いの丈を伝え…聴くことができたのだろうか…。
「もう…思い残すことはない…。」と、思えるほど話せただろうか。
「十分看病したし、あっちゃんも頑張った…これ以上頑張ることはない…」なんて…
思えたのだろうか…。
そんなこと…
あるはずがない…
2年前の12月31日…余命宣告から、たった20日で旅立ってしまった。心の何処かに…愛する者だけに、感じ取れる嫌な予感もあったのは確かだ。だけどまさか、こんなに早く永遠の別れになろうとは…思ってもみなかった。
言い遺したことが、お互いに沢山あったようで…仕方がない…。
現に彼は借金のことは、一言も言わずに逝った。
病気のことも、コンビニのことも…これからのことだって…言いたいことはなかったのだろうか。
そんな事をついつい考えてしまう。
伝えられなかったメッセージを、聴き取れなかった思いを、四角い箱の中のあっちゃに聞いてみたところで…
慰めにもならない…。
ただ…
「ごめんね…」と、謝ることしかできない。
たった…23日…だった。
23日間で逝ってしまった。
感謝の言葉も
この熱い想いも…
思い出話しも・・・できなかった。
こんな永遠の別れ方って…⁈
どんな別れ方も「哀しみ」は同じだろ…。
ただ…遺った者が後悔をし、苦しまない様に、
大切な人には、きちんと言葉でも手紙でもいいから、自分の想いを伝えようと思っている。
遺った人が…少しでも心穏やかに過ごせるように…。
