終活の始まり…
6月の1ヶ月間、私が家(もう私の家ではない)に居たのは、たったの5日間だった。
私は裏切り者だ。
あっちゃんが旅立ってしまった…その日、私は確かに義母の肩を抱き、「私に任せとき!」って…、何度も言った。
あっちゃんの代わりに、全ての事を引き受けようと思った。長男の嫁として。
本当にそう…思っていた。
だけど…
2年の時が経つ…うちに…
私の生ける場所は、あっちゃんが居たこの場所であって、あっちゃんが居ないこの場所は、もはや…私の居場所ではない事を感じるようになっていった…。
完全に孤立していた。
いつも…ここにいると一人だった。
彼が居たから繋がっていただけだった。
この夏…ここを出て行く。