恐ろしいものは…何もない!
勢いよく窓を叩く雨…
何もかもを吹き飛ばしてしまいそうなほどの風の唸り…
今日は、もう…4度目。
緊急速報を知らせる警笛音。
小さな部屋に響く。
でも…不思議。
少しも恐ろしくない。
この荒れ狂う風に乗って、あっちゃんがいるところへ逝けるなら…それも、また素敵ではないか…。

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。
勢いよく窓を叩く雨…
何もかもを吹き飛ばしてしまいそうなほどの風の唸り…
今日は、もう…4度目。
緊急速報を知らせる警笛音。
小さな部屋に響く。
でも…不思議。
少しも恐ろしくない。
この荒れ狂う風に乗って、あっちゃんがいるところへ逝けるなら…それも、また素敵ではないか…。