本当の事が言えなかった訳
私のことも…
娘のことも…
何もかも忘れて…
私と違う世界でのんびり暮らしているのだろうか…。
お腹に溜まった腹水もなくなり…
身体全体の浮腫みもなくなり…
痛さもしんどさも感じずに…
仕事の苦労も借金の悩みも…なく…
全ての苦痛から逃れることができたのだろうか。
もし…そうであったら・・
毎日…毎日安らかに過ごしているのなら…今ここに、私の傍にいないことにも諦めが・・つく…。
誰にも言わず…
きっと何年も…1人で考え、悩んでいたはずだから…「ゆっくりして」って言える。
淋しいけれど…哀しいけれど.
今…とてもとても楽ならば…。
諦めでも…いい…と。
私は、あっちゃんと違う世界で、もう少しだけ耐えてみよぅ… と。
だけど…
やっぱり悔しい…
腹も立ってくる…
いくら私がわがままで、自己中で、気分屋で、家の事もほっぽり投げて…店も手伝わなかったからって…。
突然に逝くことはないよ。
突然24時間後に死んでしまいます…なんて・・・考えられないよ。全く。
あっちゃん…言ってくれないと!
「死にそうにきついんだ」って!
言ってくれないと…。
カッコよくなくても
弱音吐いても・・
泣いても…
よかったのに…。
ごめんね。
ごめんね。
本当にごめんね。
私の前では、
いつも頼もしい王子様を演じさせて…
ごめんね…。
