絶望の底から出る勇気は時間ではなく覚悟
3メートル近くはあろう窓を一日中眺めていた。
この体勢で見えるのは駐輪場の一部と空だけ…。
3日前まで除湿(クーラー)をかけていたのに、今日は昼から暖房をかけている。
朝からずっと雨で、電気を点けずにカーテンを閉めていると、夜みたいに暗い。カーテンを半分開け・・・
3メートルもあろうかと思う窓をただ…ただ見ている。
雨が・・・
窓を叩くのです。
暖房かけているせいで、窓は曇りガラスのよう…に。
そして結露が流れ…泣いているみたい…に。
すると…私も泣けてくるのです。
そうして…言い聞かせます。
こうなってしまった人生を後悔したところで、今更どうしようもない。「会いたい…会いたい」言ったところで、誰一人この願いを叶えてくれる人はいない。
仕方ないから…ここでこうして生きているのだろか…。
いつ…でも、あっちゃんのところへ逝く覚悟ができているのなら…もしかしたら・・・誰よりも強いエネルギーを持っているのではないだろうか。
今…きっと、足元にあるバネを縮めて…縮めて絶望の底にいるけれど、そこから小さく見える青空を目指して飛ぶ準備をしているのではなかろうか。
ギュッと縮めたバネが一気に伸びる時、私はこの絶望の底から出ることができるのではないだろうか…。
泣いている場合ではない…。
ふと…大きな窓を真っ直ぐに流れる雨を見てそう思った。
(そうだ…!今日は、娘の誕生日た‼︎)
ありがとう…。
貴女がいるから生きられる…。