絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

神も…仏もない…

私の母は、仏教婦人会の会長を長年してきた。毎月のお寺の行事には欠かさず参加し、家の仏壇に手を合わせることは毎日の日課だった。そんな中で育った私達姉妹も事あるごとに仏壇の前に座り、正座して手を合わせた。


そんな、仏様に一番近いような母でさえも・・・


実父は、幼少の頃に亡くし、実母も母が30代の時に他界している。四人兄弟の兄や姉とも、長く一緒いることはできず、直ぐ上の兄に関しては、32歳の若さで、心臓発作が原因で亡くなっている。


毎日手を合わせ…お経を唱えていた母でさえも…、

母自身も…65歳になったばかりの6月蜘蛛膜下出血で亡くなった。突然のことだった。


お寺に参り、代々のお墓を守り、地域の仏事には先頭を立って参加し、毎日家の仏壇に手を合わせていた人が…


老後を楽しむこともなく…65歳で…


神も仏もない…とは、

このことを言うのではないか。


地域の人達のほとんどが参列した葬儀は、それはそれは盛大なものだった。

その中で父は泣いていた。震えていた。


あの時…


私達三姉妹が…

母を亡くした子どもである私達が…

どれほど哀しんだか…。


こんな苦しみはないと思った。

母を失った子どもが一番可哀想だと思っていた。

私達…娘の哀しみに勝るものはないと…思っていた。



でも、違っていた。


父が…

誰よりも母のそばにいた父が…


一番哀しかった…んだ・・・。


神を信じ仏様を敬っていた母が、あんなにもすんなり、何も言わずに逝ってしまうなんて…


本当に、神も仏も…ないって・・・


父は、母を亡くして7年後に、母のところへ逝った。

本当に安らかな寝顔をだった。


(今日は、父の誕生日なんです。今頃…母とあっちゃんと3人でお祝いしているでしょう。私の悪口言いながら…)

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