絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

私の最期の居場所は、自分で決める。

雨の中のお墓参りだった。

傘を差して行った。


桜が咲いている境内に入った時、足を止めて少し…見上げた。


初めて…あっちゃんの住む街へ来たのは、確か春休みだった…。あの時も桜が咲いていたような気もする。


まだ、結婚はしていない。

あっちゃんに、この場所に連れて来られ、ここには、俺の先祖が眠っていると言う話を聞いた。

そして、お墓の前で、

2人で手を合わせた。


ひと言も「一緒にここに入ろう…」なんて言われたことはないけれど…。たぶんあの時、きっと…2人の最期の居場所は「ここ」がなるのだろう・・と思っていたのかもしれない。

手を合わせ、一度も会ったことのないご先祖様に、小さな声で、

「よろしくお願いします…」なんて、言ったのだろう…か…。


雨の中、線香に火をつけた。昨日まであんなに暖かく、桜の花びらが喜びの声を上げ、これから一気に開こうとしていたのに…

今日は、冷たい雨が、あっちゃんの上にも容赦なく降っていた。

そんな中…

直ぐに消えてしまいそうな気もしたが、あっちゃんにあげられるものは、今はこれしかないから…と、線香に火をつけた。

そして、差して来た透明な少し大きめ傘を、お墓にかざした。


火が消えないようにと。


聴いてくれていると信じ近況報告をした。傘を叩く雨音が心地よく、しばらく線香を見ながら話していた。


2人を永遠に引き離す「死」が、こんなにも早く来るなんて思っていなかったから・・

お互いの最期の居場所も確認しないまま逝ってしまった。


「俺のご先祖様が眠っている場所!」

あっちゃん…私は…

そこへは…行かない・・・

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