どうか…助けて下さい。
こんなことが起こるものだろうか。
人間…、一寸先は闇とは、よく言ったもんだ。何が起こるか分からない。
擦った揉んだの人生を歩いている私には、これでもかなりの免疫がついていると自負していたが、
不意打ちにこられると…
娘や孫の事になると…
心が対応しきれず、また、あの暗闇に心が歩き出してしまう。
本当に…
なんて・・事が起きるのだろう。
突然に…
一気に…
重なって…。
アンパンマンミュージアムへ行こうと、春の旅行計画を立てた。
神戸にしようか博多にしようか迷った結果、姉家族のいる博多に決めた。
なっちゃんと娘と私…3人で新幹線で行くことにした。
心は、ルンルン…。
春爛漫…。
待ってろ!アンパンマン!!なっちゃん以上にハイテンションだった。
しかし…
一瞬にして・・
奈落の底に落ちる。
博多滞在3日目、今日がメインのアンパンミュージアムの日だった。
そのお昼前・・
なっちゃんが、救急車で運ばれる事になる。そして、そのまま博多にある病院に入院することに…!
悪夢…だっ。
なぜ…今⁉︎
ここで…。
熱性痙攣だった。
入院が決まり、様々な検査が行われている最中、娘の携帯がなる。
娘婿からだ。なっちゃんの事を心配しての電話だろうと思った。しかし内容は随分違っていた。
「お母さんが倒れた。脳梗塞らしい。危険な状況。」
娘婿は、新幹線で実家に向かうという。
娘婿にしてみれば、娘(なっちゃん)の生まれて初めての入院。しかも、救急車で運ばれる。そして、その2時間後には、母親の危篤を知らされる…。
こんなことがあっていいのか。
その夜、娘は遠く離れた博多の病院から真っ暗な空を眺めていただろう。
愛する人の押しつぶされそうな感情を考え涙しただろう。父を亡くした哀しみを知っている娘だけに・・・
切なかっただろう。
それを思うとまた…悲しい。