愛の哀しいテレパシー
ドキッ…とした。
やっぱり・・あるんだと確信した。
愛する者同士だからこそ感じるテレパシーの様な・・不思議な感覚…。
さんじゅうしさんのブログに、2人でレンタサイクルを借りて花畑へ行く時、前でペダルをこいでいるご主人様のその後ろで、楽しいのだけれど「一瞬…主人がいなくなるような気がした」のを覚えている…と記述がある。
私も感じた。
何故か少しだけ恐怖心を感じいつもより強い動機がした。そして、少し呼吸が止まった。
それは、2014年12月27日だった。
あっちゃんの背中を流してあげようと思い立った。普段背中を洗ってあげようなんて思った事もないのに・・・
ふと…その日、
「あっちゃんの体を洗ってあげなければならない。」と思ったような気がする。
その後…
明日も洗ってあげるからね…って言って次の日も洗ってあげた。不思議と会話なんて全くなかった。年末だと言うのに…何も話さず、ただ私の前にいる主人の大きな背中を見ていた。暖かい…息をしている…存在だけを確かめているかのように。
それが、あっちゃんにとって、最期の入浴になろうとは、勿論知るわけもなく…。
だけど…確かに感じた。
近くにいるのに遠くに感じるあっちゃんの存在。
湯気で暖かいはずなのに…冷たく見えるあっちゃんの周りの空気。
何かが消えてなくなりそうな…そんな気がした。
そんなはずはない!
そんなことがあってはならない!
しかしその次の日、緊急入院することになる。それと同時に、もう二度と…暖かいお風呂にも入ることができなくなってしまう。
大好きな人が…いなくなりそう…
そう感じた私に・・彼は、
私にだけ分かる方法で…何かを伝えたのではないだろか…と考える時がある。
しかし…未だに分らない。
(さんじゅうしさんの大切な想い出を勝手に使用させて頂きました。申し訳ありませんでした。切なくて…涙が出ました。どうぞお身体をご自愛くださいませ。)