当たり前だけど…
あっちゃんの死で・・・
世の中の全ては暗い闇に覆われ、あらゆる人の心は哀しみのどん底に突き落とされてしまったのではないだろか…と思った。
誰もが嘆き…哀しんでいるのではないだろうか…と・・・思った。
あっちゃんの死は世の中の全てを巻き込んだ…に違いないと思っていた。
あまりにも哀しかったから…
そんな錯覚に陥っていた。
でも…一歩外に出ると違ってた。
私より2メートル先の世の中は、キラキラしていた。
笑ってた。
活気があった。
人は…人と戯れていた。
やっぱり…
哀しんでいるのは私だけだった。
当たり前だけれど…。
私だけが…泣いていた…。
こんなに沢山の人がいても…
世界が壊れたのは私だけだった…。
当たり前だけど…
