遺された者の義務
私がしたい事ではなくて…
私がこれからしなくてはならない事は、後どれくらい残っているのだろうか。
先ずは、あっちゃんの半分の遺骨の納骨…。
次に、あの家の中の物の処分であったり片付けであったり…。
そして、あっちゃんの遺品の片付けも…
それから…それから・・
それから…何があるのだろう。
考えてみれば、
私がしなくてはならないことのほとんどは、大切なものを「手放す」ことだ。
死別とは…こういうことか・・・。
そういうことなんだ。
一つ一つ…私の元からなくなってしまい…いつかは何もなくなり…ただ想い出だけが遺る。
そういうことなんだ。
それでいいのかもしれない。
確か…ずっとずっと前に、娘から言われた。
「生きることは、諦めることだ」って。
完全に自分の人生は諦めているよ。
あっちゃんが、私がいる世の中に帰って来ないことにも諦めがついている。
だけど…
動けない…
今・・2人で暮らした家に居ないから…仕方がないけれど…何もできない。いや!何もしたくない私がいて、この状況を作り出しているのだろう。いつかは、私のこの両手に余るくらいのものしか…なくなって…
生きていくのだろう…