いじめ
夏休みも残り少なくなった今日、中高生の利用者と一緒に街中にある大きなイオンモールへショッピングに行った。
私にも覚えがあるが、煌びやかなショーウィンドウは見ているだけでも気持ちが高ぶる。まして…仲の良い友達が一緒だと一気に気持ちは加速する。
しかし…私の後ろを下を見ながら歩く一人の利用者がいる。
知っている人に出会うのが嫌だから…義香さん!私の前を歩いて…って・・。
あなたの事誰も見ていないよ。
知っている人に出会うこともまずないよ。心配しないで自分が行きたい店に行こう!っと促すが…前を見てスタスタと歩く事ができない。目的のCDショップへたどり着くまでは、終始無言で歩いていた。
あの日から…の私が・・・
そうだったではないか…。
いや!今もそう・・・。
誰も私のことなんか気にもしていないのに…
誰も…「義香さんの旦那さん…まだまだこれからやのに・・可哀想なことしたなあぁ。」なんて…話してもいないのに、誰もが私を哀れみ、誰もが私のことを噂しているようで…外に出るのが怖かった。
沖縄へ逃避行したのも…
今…この街にいるのも…彼女と、18歳の高校生と同じではないか…。
彼女は、いじめ、ネグレクトのトラウマからくるものだと予測される。
死別も同じだ。
見えないものからの心の虐待だ!
相手が見えないから…
誰も恨めない。
恨むのは…自分!
だから自分をいじめてしまうのだ。
早く…抜け出さなくては・・・
