人間なんて…
まさか…死ぬなんて…
本当に死んでしまうなんて…思わなかったから…
丸々太ったお腹を叩いた。
食べ過ぎ…飲み過ぎ…
みっともないからそのお腹どうにかして…とも言った。
まさか…腹水なんで思ってもいないから。
しんどかったと思う。
急激の体重増加に心臓も悲鳴をあげていたに違いない。
でも…あっちゃんは、
よく食べ、よく飲んで、よく楽しみ、よく喋り、よく笑った。
大きな大きなお腹を叩いてみておどけてみせた。
痛いなんて…
辛いなんて…一言も言わないで…
自分で食べすぎだと笑った。
そんな楽しくて明るくてどこも悪いところなんかないように見えたのに…
人間なんて…こんなにもあっけないものかと思った。
人間なんて…
