思いを馳せることに疲れた…
今日の休みは、ずっと空を見上げて過ごした。
それは…
空の…空のずっと高いところにあっちゃんがいると信じて過ごして来たから。
特に、この街へ来てからは、お墓に直ぐには行けないし、元々お墓にあっちゃんがいるとは思っていないし…。
私にとって空はあっちゃんだった。
土の下でじっとしているはずのないあっちゃんは、あっち行ってベラベラ…こっち来てベラベラ…右手に缶ビールを持ってフラフラしてるに決まっている。
だから、
私は…
何かを思う時、いつも下を向かずに見上げた。
そこには必ず空がある。
そして、
いつしか…
あっちゃんは空になっていた。
ずっと…
空を見て過ごした。
私も、そろそろ・・・一通り…生きてきたと思うから…
例え今、人生を終わらせる事になっても悔いはない。
・・・ないと思う。
のんびり…フラフラ・・・
遺していった愛する者達を上から眺めるのも悪くないだろう…そんな事を思いながら空を見ていた。
正直…
思い馳せることに少し疲れました。
