なっちゃんのおばあちゃん 〜哀しみ〜
おばあさんは、毎日毎日泣いてくらしていました。
泣いて…
泣いて…
いつのまにか
好きだった編み物も
畑仕事も
おしゃべりも
みんなみんなやめてしましました。
それは、
大好きな大好きなおじいさんが死んでしまったからでした。
だから、
空を見てなきました。
海を見てなきました。
おじいさんの写真を見て、
花を見て、
鳥を見て…なきました。
ある日…おばあさんは、
笑っていました。
でもよく見ると、笑って…
泣いていました。
かわいいかわいい小さな
赤ちゃんを見て泣いていました。
おばあさんの胸に赤ちゃんを抱きよせて泣いていました。
嬉しくて嬉しくて…笑って・・泣いていました。