愛する家族に代わるもの…
子ども達といると安らぐ…。
子ども達が笑っている顔を見ると、嬉しくなる。
何より、支援者として助言、指導した事を本人が素直に受け止め、笑顔で返してくれると…本当に温かい気持ちになる…。
大晦日の31日から元旦の正午過ぎまで、今年も寮で過ごした。自分から望んだことだから、何の問題もない。子ども達の声を、賑やかな音楽を、様々な雑音を聞いていたかった。
その一方で、ついつい…あっちゃんがいた頃の大晦日を思い出し・・・
スタッフルームのガラス越しから、涙でぼやけた瞳で見ていることを、子ども達には悟られないように…一人ひとりの姿を目で追っていた。
今年は、帰宅ができた利用者はたった3人だった。
自分から帰宅拒否した利用者もいる。親の都合で帰れなくても…「お母さん…忙しいから…迷惑掛けられん。」って親を労う。
自分の居場所が…
今は居なくてはならない場所を、きちんと分かっているのだ。電話の向こうの「愛する家族」に、無理強いしたり文句を言ったりする利用者は…一人も…いない。
そうよね…。
今は無理でも、生きているのだから…
子ども達は必ず…愛する家族と…
「いつかは…会える…」 のだ。
それが…子どもにとって幸せなのかどうかはわからないが…。
子ども達の唯一の楽しみは、3日までみんなでデイルームで眠れる事だ。
いつもは10時の消灯も…
10時までのテレビ制限も…この日ばかりはない!
3台あるテレビが思い思いの番組を映し出している。
いろいろな人生があってもいいじゃないか!
みんな…多かれ少なかれ我慢をして暮らしているんだ!
愛する家族は此処にはいないけれど、それに代わる「何か」を見つけられればいいじゃないか!
たまに、こうして騒ぐだけでも…案外・・笑えるし、楽しいもんだ!
子ども達が教えてくれる…。
だから…
私もデイルームで…子ども達の中に交じって転げてみた!
