答えは…あいしてる⁈
「待っていてくれ…」
10番診察室の前で…。
この日から3日後、主人は肝性脳症の症状である昏睡状態に入る。
実はこの日の二日前に、
と…だけのメールが届いた。
(ゴンとは、彼が私につけたニックネーム。私がジュゴンのように何でも根こそぎ食べ、大きな体で我が物顔に生きている…姿がジュゴンのようで。そのジュゴンの「ゴン」をとっもの)
私を呼ぶ時
「ゴーン」と。
私も
「はーい」と答えていた。
この後…何が言いたかったのだろう…と、携帯のアルバムの中からこの写メを見ては今でも考える。
実は、このメールが届く前日に私は泣き泣き主人に、主治医より12月31日に「24時間の余命宣告」があった事…を話した。
「死」を覚悟していた事を話した。
葬儀屋さんはどこにするか義父母と話していた事を…話したのである。
哀しくて…悔しくて…
でも…その時は・・・
息をしている貴方のことが嬉しくてしかたなくて…。
もちろん!!話すからには、
死の宣告を受けながら、元気にしている主人に対して、「死」は回避されたと信じたから…。
「生きる」と信じたからだ。
生き続けると思ったからだ。
だから・・・話した。
「ゴン…」
この後…何が伝えたかったのだろう…と、よく考える。
今更…聞けやしないし…。
その答えが見つからないから…
私は今でも、10番の前で座って待っているのかもしれない。主人が診察室から出てくるのを…待っている。
主人が、私に言ってくれる言葉を待っている。
聞きたいよ…
ゴン…のつづき・・・が…。

