絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

人は一人では生きられないのか…

 大きなガラス窓から見える向こうに…


 利用者さん達は飛び出したくてたまらない。

 外出が決まり、中庭に続く太い出入口門を、その窓から恨めしそうに見つめ、職員に繰り返し「いつパパが来るのか」尋ねる。

 「13日土曜日の朝10時!」と答えても、カレンダーで、時計で示しても、また同じことを寝るまで聞いて来る。

 時に苛立ち壁を蹴ったり、壁に頭打ちしたり・・・声を荒げてみたり…


 仮の住処ではなくて自分の愛する人がいる場所へ帰りたいんだ!

 

 誰しもそうだ。

 人は、自分が安心できる…

 心から安らげる場所を探して…

 歩き…生き続けるのだろう… 


 そこに待っている人がいるならば、こんなに幸せなことはない。


 私は・・・

 いつも…帰りたくても帰られない利用者達の姿が時々自分と重なって・・


       切なくなる…

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