黄色い紙の行方
途中休憩!
お気に入りのパン屋さんが入っているサービスエリアで車を停めた。
かなり賑わっていた。
今日は土曜日だから・・・
どこを見ても家族連れ・・・・。
私は、もちろん、ひ と り・・。
一人ドライブ。
一人ドライブは、
「私の自由時間」
その密室の中では、泣いても叫んでも、暴言吐いても・・・悪口・陰口何でもあり!
この密室に、盗聴器や隠しカメラが設置されていようものなら・・・・・ ・・大変なことになるだろう。
なんて、考えながら・・
ちょっと休憩。
パン屋さんへ直行。
甘い匂い・・・
どれにしようか迷っていると、
黄色い紙を差し出して、
真っ直ぐ・・・
私に近づいて来る人が。
迷わず、私の方へ・・
「これを使って下さい。」
「えっ!」
「ありがとうございます。」
受け取ってしまった。
どうして私なんだろう。
70代の女性だった。
それは、当日のみ有効の限られたサービスエリアだけで使える「50円割引券」だった。
どうして私だったのだろう。
家に着いて食べたパンは、
いつもより甘く感じた。

