主人が待っているところへ行きます!って
今、私が笑っている…、
この笑顔は、「本当の私」なのだろうか。
今、私が語っている…、
この言葉は、「本当の考え」なのだろうか。
今…私の…この生き様は…、
「本当に望んだ姿」なのだろうか。
仕方なく…
仕方なく…
何度も倒れ、起き上がっていくうちに…
そうすることが…
少しだけ嘘をつくことが…
生きやすくなったのではないか…
今の私は、ある意味…
一番…
飾らない、楽な生き方をしているのかもしれない。
季節が移り
街並みの景色がまた変わっていったが…
私は、きっと・・・
流れるように…
夫が生きていた頃と全く違う「今」を過ごしているのだろう…。
自分の心をベールに包んで…
本当の私であって・・・
本当の私でなく生きている。
しかし、それも私の人生だ。
こんな生き方があってもいいじゃないか。
女版の「寅さん」みたいだけど…
いろいろな土地でいろいろな人と知り合い、その場限りの付き合いだろうが…その時!
笑顔になれるなら…
どうせ…
長生きなんてしたくないし…
死ぬ時、娘と娘婿と孫がいてくれれば…
いやいや!
死ぬ時は一人でもかまわない!
きちんと…
私は「義香さとみ」で「今から主人に会いに逝きます」ってことが分かるなら…それでいい。
緑が美しいこの時季…
新しい芽が育つこの時…
私はまた、少し背伸びして幸せそうに生きていこう。