後悔して下さい!先に逝ったこと…
雨…の季節・・・
嫌いじゃない。
誰が言ったかは知らないけれど…
「天に召されてから初七日までに雨が降ると…それは、魂がスムーズにお浄土に還れた」ことを意味すると…。
あの日…空を見上げて泣いた。
そして、
夫の死後…
雨が・・・降った…。
その雨を見て空を仰ぎ…
夫には、二度と会うことができないけれど、安らかな場所へ逝くことができたのだと…私自身を慰めた。
夫は無事に天国へいった。
空を見上げて泣いた。
そして、今年もまた…
雨の季節を迎えた。
私は…
あの日から…随分と変わってしまった。生活環境、仕事、仲間…趣味に、生きる目標…その・・・
全てが変わった。
夫が死んでしまったからだ。
私自身で変えた。
変えるしかなかった…。
夫の死後、「それでも生きる」のならば、遠い街がいいと思った。夫との思い出の多い場所がいいと思った。
そこにいるだけで、在りし日の夫を感じることができること、瞳を閉じると、夫の笑顔が見えるように…と、一人飛行機に乗った。
「行き先だけ」の切符を買って…。
誰も知る人のいない場所が第一条件だった。「夫が死んだ」という事実を知らない場所に行きたかった。
結局、3週間後家に帰ることになるが、私はそこで、
いつでも、
どこへ行くにも、
何をするにも、
ずっと独りぼっちの練習をした。
そして、6年・・・
一人は…辛くない⁉︎
もしかすると快適かもしれない。
ただ…雨が降ったら、
「迎えに行こうか?」って言ってくれる人が・・・
雨が降ったら、
肩を抱いて早歩きしてくれる人が・・・
いなくなってしまったことを…思い出すと哀しいし辛くなる。
どうか、
恵みの雨…が・・・
そっと届けてくれないだろうか…
夫が安らかに暮らしている証を…。
そうしたなら…
私も堂々と暮らしてやる!
一緒にいた時よりも、
もっともっと「幸せ…」に!
