鏡を見るのが嫌になる時があります。
私の携帯の写真ブックには、かなりの枚数の写真があります。
もちろん10年前の写真もあります。
携帯だと、人差し指をピィン!と上に弾くだけで過去のワンシーンを甦らせることができます。
大きなベッドに横たわる主人の横でマスクをした私が・・・
辛そうに…
それでも力いっぱい笑顔を作って…
カメラに視線を向けている写真があります。
10年前です。
主人が緊急入院した病室の中です。
若いです!
自分で言うのもなんですが…
可愛いです!
そして髪の毛もフサフサです。(へへへっ)
よく見ると、入院中であったにも関わらずきちんとお化粧もしています。
きれいにして主人のそばにいたかったのかもしれません。ノーメイクで外に出ることは絶対にありませんでした。
10年経って・・・
今はどうでしょう。
休みの日なんか顔を洗わない時があります。
めんどくさくてマスクをしてそのまま買い物に行く時もあります。
10年経って…
変わってしまいました。
主人は生きてた頃…
戯けて、
私を喜ばせようと…
「その美しさは罪だ!」なんて…言ってくれていました。
そばで、
私を見て、
褒めてくれて、
冗談の一つや二つ言ってくれて、
笑わせてくれて、
喜ばせてくれていました。
人は、簡単に崩れてしまいます。
何か大切なものを失くすと…。
大切な人に観てもらっていないと…。
私には、
厳しくも優しい目で、
私自身を評価してくれる娘がいます。
だから、まだまだ、
まだまだ「頑張らないと!」って思えるのです。
そして職場でも、
「いつも元気で明るい義香さん!」って言い続けてもらえるように…
もう少し…
鏡とにらめっこしましょうかっ。